HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1 例題解説
例題解説とその内容については、例題提供者の監修です。内容や試験問題に関わるお問い合わせにつきましては、LPI-Japan事務局ではお応えできませんのでご了承ください。
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※修正等により、例題番号が連番ではない場合がございます。あらかじめご了承ください。
1.4 レスポンシブWebデザイン
- 例題4.29 「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
picture要素の指定方法のうち、文法的に正しいものをすべて選びなさい。 -
- <picture src="~"></picture>
- <picture></picture>
- <picture><source media="~" srcset="~"></picture>
- <picture><source media="~" srcset="~"><img src="~" alt="~"></picture>
- <picture><img src="~" alt="~"></picture>
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2024年8月212日
答えはこちら
- 正解は D、E です。
-
picture要素に指定可能な属性は、グローバル属性だけです。src属性は指定できないので、A は間違った指定方法です。
picture要素の内容には、はじめにsource要素を必要なだけ(0個以上)配置し、そのあとにimg要素を必ず1つ配置する必要があります(img要素がないと代替テキストが指定できないため必須です)。B と C にはimg要素が配置されていませんので、この2つも正しい指定方法ではありません。
D は、picture要素の内部にsource要素が1つとimg要素が1つ配置されています。これは標準的な正しい指定方法です。
E にはsource要素がなく、img要素だけが配置されています。しかし、source要素は0個以上配置すればよいので、なくてもかまいません。よって E も文法的に正しい指定方法となります。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.28 「1.4.2 メディアクエリ」
-
レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
外部スタイルシート「a.css」を印刷時にのみ適用させる際に、[ ] に記入すべきメディアタイプを記述しなさい。 -
<link rel="stylesheet" type="text/css" media="[ ]" href="a.css">
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2024年6月19日
答えはこちら
- 正解は print です。
-
link要素で読み込ませた外部スタイルシートを特定の種類の媒体への出力時にのみ適用させたい場合は、media属性にその媒体をあらわすメディアタイプを指定します。CSS2.1では、次の10種類のメディアタイプが定義されています。
screen, print, tv, projection, speech, handheld, braille, embossed, tty, all
たとえば「media="screen"」と指定すると、読み込ませた外部スタイルシートはパソコンやスマートフォンの画面でのみ適用されるようになり、「media="print"」と指定すると印刷時にのみ適用されるようになります。「media="all"」と指定することで、すべての出力先で適用させることもできます。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.27 「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
HTMLのpicture要素に関する説明として正しいものをすべて選びなさい。 -
- src属性が指定できる
- 子要素としてsource要素を必要なだけ配置できる
- source要素の後には0個または1個のimg要素を配置できる
- picture要素の子要素であるsource要素にはsrc属性は指定できない
- alt属性が指定できる
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2024年2月22日
答えはこちら
- 正解は B、D です。
-
picture要素に指定できる属性はグローバル属性だけです。よって、A と E の説明は間違っています。参考までに、picture要素を使って画像を表示させる場合、その代替テキストは子要素であるimg要素のalt属性で指定します。
picture要素の内部には、子要素としてsource要素を必要なだけ配置できます(0個でもかまいません)。よって B は正しい説明です。
子要素としてsource要素を配置した後には、img要素を必ず1つ配置する必要があります。C の説明には「0個または1個のimg要素を配置」とありますので、この説明は間違っています。
source要素をvideo要素またはaudio要素内で使用する場合は、src属性の指定は必須となります。しかし、picture要素内のsource要素にはsrc属性は指定できません(画像のURLはsrcset属性で指定します)。よって、D の説明は正しいことになります。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.26 「1.4.2 メディアクエリ」
-
レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
次のメディアクエリの記述のうち、24ビットカラー以上の出力デバイスに適用されるものを1つ選びなさい。 -
- @media (color) { ... }
- @media (color: 8) { ... }
- @media (color: 24) { ... }
- @media (min-color: 8) { ... }
- @media (min-color: 24) { ... }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2023年12月20日
答えはこちら
- 正解 D です。
-
メディアクエリのcolorメディア特性は、出力デバイスの色成分ごとの(RGBそれぞれの)ビット数をあらわします。24ビットカラー(約1677万色)の場合、RGBそれぞれが8ビットずつ(256階調)の情報を持ちますので、指定する値は「8」となります。また、「24ビットカラー以上」ということで、メディア特性として「color」ではなく「min-color」を使用している D が正解となります。
選択肢のA~Eは、文法的にはすべて問題のない指定方法となっています。
A.のようにメディア特性の値を省略すると、すべてのカラーデバイスに適用されます。
B.は24ビット(8ビット×3色)、C.は72ビット(24ビット×3色)のカラーデバイスにのみ適用する指定です。
D.とE.はメディア特性にmin-colorが指定されていますので、それぞれ24ビット以上と72ビット以上のカラーデバイスに適用されることとなります。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.25 「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
次の例では、img要素のsrcset属性に幅の異なる3つの画像(幅500ピクセル・幅1000ピクセル・幅2000ピクセル)を指定し、状況に応じて適切な幅の画像だけをロードして表示するようにしています。値のその部分が幅記述子であることを示す[ ① ]の部分に共通して指定すべき文字を記述しなさい。
<img src="p500.jpg"
sizes="100vw" srcset="p500.jpg 500[ ① ], p1000.jpg 1000[ ① ], p2000.jpg 2000[ ① ]" alt="">
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2023年8月23日
答えはこちら
- 正解 w です。
-
srcset属性の値に含めることのできる記述子には、幅記述子(width descriptor)とピクセル密度記述子(pixel density descriptor)の2種類があります。
幅記述子は、「500w」のように正の整数に半角小文字の「w」を付けて、直前に記述されているURLの画像の幅が何ピクセルであるのかを示します。これによって、画像をロードすることなく各画像の幅がわかるようになり、デバイスのピクセル密度や拡大縮小の状況に応じてもっとも適切な画像だけをロードして表示させることが可能となります。
ピクセル密度記述子は、「2x」のように0より大きな数値(小数も可)に半角小文字の「x」を付けて、ピクセル密度が何倍のデバイス向けの画像であるのかを示します。これによって、デバイスのピクセル密度に応じた適切な画像をだけをロードして表示させることが可能となります。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.24 「1.4.2 メディアクエリ」
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レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
メディアクエリを使用した次の表示指定が有効となるのはビューポートがどのような状態のときか。該当する選択肢をすべて選びなさい。 -
- 横長のとき
- 縦長のとき
- 縦横が同じ長さのとき
- カメラアプリを起動中で人物が大きく映っているとき
- カメラアプリでポートレートモードが選択されているとき
@media all and (orientation: portrait) { 〜表示指定~ }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2023年4月19日
答えはこちら
- 正解 B、C
-
「orientation」は、ビューポートが縦長の状態か横長の状態かを判定するためのメディア特性です。メディア特性heightの値がwidthよりも大きい場合(縦長の場合)は「orientation: portrait」が有効になり、逆にwidthの値の方がheightよりも大きい場合(横長の場合)は「orientation: landscape」が有効となります。widthとheightの値が同じ場合(縦横が同じ長さの場合)は「orientation: portrait」だけが有効となり、「orientation: landscape」は無効となる点に注意してください。
このメディア特性の「orientation」は、日本語だと「方向」という意味です。英語では、画面や用紙などが縦長の状態を「portrait(ポートレート)」、横長の状態を「landscape(ランドスケープ)」と言います。
メディア特性「orientation」は、カメラアプリの状態とは無関係です。
例題解説の提供:大藤 幹 氏(HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 著者)
- 例題4.23 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
HTMLで次のように画像を指定している場合、「C.jpg」が表示されるのはどのような条件のときか。該当する選択肢をすべて選びなさい。 -
- ビューポートの幅が500px以下でピクセル密度が1倍の環境
- ビューポートの幅が500px以下でピクセル密度が2倍の環境
- ビューポートの幅が500pxより大きくピクセル密度が1倍の環境
- ビューポートの幅が500pxより大きくピクセル密度が2倍の環境
- picture要素とsrcset属性に未対応の古いブラウザで閲覧した場合
<picture>
<source media="(max-width: 500px)" srcset="A.jpg, B.jpg 2x">
<img src="C.jpg" srcset="D.jpg 2x" alt="">
</picture>
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2020年1月8日
答えはこちら
- 正解 C、E
-
「A.jpg」「B.jpg」「C.jpg」「D.jpg」が表示される条件は、それぞれ選択肢のABCDにそのまま対応しています。
source要素のmedia属性には (max-width: 500px) と指定されていますので、ビューポートの幅が最大で500ピクセルまでのとき(500ピクセル以下のとき)は、「A.jpg」または「B.jpg」のいずれかが表示されることになります。「B.jpg」にはピクセル密度記述子「2x」が指定されていますので、この画像はピクセル密度が2倍の環境で表示されます。ピクセル密度が指定されていない「A.jpg」は「1x」として処理されますので、ピクセル密度が1倍の環境で表示されることになります。
img要素の画像はビューポートの幅が500ピクセルより大きい場合に表示されます。「D.jpg」にはピクセル密度記述子「2x」が指定されていますので、この画像はピクセル密度が2倍の環境で使用されます。ピクセル密度が指定されていない「C.jpg」は「1x」として処理されますので、ピクセル密度が1倍の環境で表示されることになります。
また、picture要素とsrcset属性に未対応の古いブラウザであっても、img要素のsrc属性には対応していますので、「C.jpg」はpicture要素とsrcset属性に未対応のブラウザで閲覧した場合にも表示されます。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.22 「1.4.2 メディアクエリ」
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レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
次の属性のうち、値にメディアクエリを記入できないものをすべて選びなさい。 -
- style属性
- link要素のmedia属性
- style要素のmedia属性
- img要素のsizes属性
- source要素のsizes属性
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年12月4日
答えはこちら
- 正解 A
-
style属性には、CSSの宣言( { } 内に記入する表示指定)以外は記入できません。したがって、正解は A となります。
link要素とstyle要素のmedia属性は、メディアクエリを記入するための属性です。それによってCSSを特定の条件に合致した場合にだけ適用させることができます。
img要素とsource要素のsizes属性には、必要に応じてメディアクエリの条件式を記入することができます。それによって、条件に合わせて異なる表示幅を指定することが可能となっています。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.21 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
img要素のsizes属性などでも使用可能なCSSの単位「vw」に関する説明として正しいものを1つ選びなさい。 -
- ビューポートの幅を1とする単位である
- ビューポートの幅の1%を1とする単位である
- ビューポートの幅と高さのうち短い方を1とする単位である
- ビューポートの幅と高さのうち長い方を1とする単位である
- ビューポートの幅と高さのうち長い方の1%を1とする単位である
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年11月6日
答えはこちら
- 正解 B
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「vw」は、ビューポートの幅の何%であるのかを示す単位です。たとえば、ビューポートの幅が「1200px」である場合、「50vw」は「1200px」の50%という意味になりますので結果として「600px」になります。
「vw」と同様にビューポートに対するパーセンテージで長さをあらわす単位には「vh」「vmin」「vmax」があります。「vh」はビューポートの高さの何%であるのかを示す単位、「vmin」はビューポートの幅と高さのうち短い方の何%であるのかを示す単位、「vmax」はビューポートの幅と高さのうち長い方の何%であるのかを示す単位です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.20 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
次のmeta要素のうち、アクセシビリティやユーザビリティ上の問題が発生することがあるため、通常は指定すべきではないとされているものはどれか。該当する選択肢をすべて選びなさい。 -
- <meta name="viewport" content="initial-scale=1.0">
- <meta name="viewport" content="maximum-scale=1.0">
- <meta name="viewport" content="user-scalable=no">
- <meta name="viewport" content="user-scalable=yes">
- <meta name="viewport" content="width=device-width">
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年6月4日
答えはこちら
- 正解 B、C
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HTML 5.1 までの仕様書には明記されてはいませんが、HTML 5.2 の仕様書ではBおよびCのような「ユーザーが画面を拡大して見ることを妨げたり制限したりするような指定」はするべきではないという警告(Warning)が追加されており、そのような指定に対して文法チェッカーは警告を出すべきであるとも書かれています。
選択肢A〜Eの各meta要素はそれぞれ次のような意味をもっています。
Aは、初期状態では1.0倍(実サイズ)で表示させます。
Bは、ユーザーによる画面の拡大を1.0倍までに制限します(つまり拡大を禁じます)。
Cは、ユーザーによる画面の拡大縮小をできないようにします。
Dは、ユーザーによる画面の拡大縮小を可能にします。
Eは、ビューポートの幅をその機器の画面の幅と一致させます。
なお、現在のブラウザの多くは、BやCのような指定があってもユーザーが画面を拡大できるようになっています。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.19 「1.4.2 メディアクエリ」
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レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
次のメディアクエリの構文のうち文法的に正しいものをすべて選びなさい。 -
- @media { ... }
- @media all { ... }
- @media (min-width: 500px) { ... }
- @media all and (min-width: 500px) { ... }
- @media (min-width: 500px) and (max-width: 800px) { ... }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年5月21日
答えはこちら
- 正解 A、B、C、D、E
-
メディアクエリの書式の先頭にある「all」と「all and 」は省略可能です。逆に言えば、メディアクエリの先頭にメディアタイプ(all, screen, printなど)が存在しない場合は、「all」または「all and 」が省略されている状態であると言えます。
選択肢Aは「all」が省略された状態で、メディアクエリとしては選択肢Bとまったく同じになります。AとBは、メディアクエリの式を特に指定していない書き方です。
選択肢Cは「all and 」を省略した書き方で、メディアクエリとしては選択肢Dとまったく同じになります。
選択肢Eも先頭の「all and 」を省略した書き方です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.18 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
img要素とsource要素に指定可能なsrcset属性の「ピクセル密度記述子(pixel density descriptor)」に関する説明として間違っているものをすべて選びなさい。 -
- 数値の直後に小文字の「x」をつけて指定する
- 数値の直後に大文字小文字は関係なく「x」または「X」をつけて指定する
- 指定可能な数値は「正の整数」のみである
- 指定可能な数値は「0より大きな浮動小数点数」である
- この記述子を省略した場合のデフォルト値は定義されていない
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2019年5月8日
答えはこちら
- 正解 B、C、E
-
srcset属性は、HTML 5.1 で新しく追加された属性です。HTML 5.1 の画像関連で追加されたものとしては、この他にsizes属性とpicture要素があります。
以下は、srcset属性の指定例です。<picture> <source media="(max-width: 680px)" srcset="a.jpg, b.jpg 2x"> <img src="c.jpg" srcset="d.jpg 2x" alt=""> </picture>
「ピクセル密度記述子」の「x」は必ず小文字で記述する必要があります。したがって、選択肢Aは正しく、選択肢Bは間違いです。
「x」の前につける数値は「0より大きな値を持つ浮動小数点数」で指定する仕様となっています。したがって、選択肢Dは正しい説明です。浮動小数点数で指定できるということは、「1.5x」のような小数での指定も可能ということです。選択肢Cは「正の整数」のみとなっていますので間違いとなります。
srcset属性の候補画像に記述子が指定されていない場合、「1x」が指定されているものとして処理される仕様となっています(つまりデフォルト値は「1x」です)。したがって選択肢Eも間違いとなります。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.17 「1.4.2 メディアクエリ」
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レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
メディアクエリのメディアタイプとメディア特性の指定方法として間違っているのは次のうちどれか。 -
- @media print and (max-width:600px) { . . . }
- @media screen and (min-color:1) { . . . }
- @media all and (orientation:vertical) { . . . }
- @media screen and (min-resolution:600dpcm) { . . . }
- @media tv and (aspect-ratio:4/3) { . . . }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年8月21日
答えはこちら
- 正解 C
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メディアクエリは出力先の種類と特性に応じて表示内容やレイアウトを切り替えるときに使用します。
メディアタイプには、メディアクエリレベル3では、tv, projector, tty, handheld なども定義されていましたが、メディアクエリレベル4では、all, screen, print, speech のみが定義されています。
メディア特性には、width, height, resolution など、min-/max- で以上/以下の指定ができるものと、orientation のようなmin-/max-が使用できないものがあります。
Aは出力幅が600px以上のプリンタに適用する有効な指定です。
Bはカラーのスクリーンに適用する有効な指定です。
Dは解像度600dpcm以上のスクリーンに適用する有効な指定です。解像度の指定単位は、dpi(inch), dpcm, dppxが使用できます。
Eは縦横比が4:3のTVに適用する有効な指定です。tvはメディアクエリレベル4では非推奨ですが、昭和の標準4:3をイメージしてしまい使ってみました。
Cは縦長のすべての装置のつもりですが、verticalは無効なので、これが正解です。
orientationに指定できるのは、portraitとlandscapeなので、正しくはportraitを指定します。
もともとportraitは人物の顔と肩までが入った肖像画、landspaceは風景画を意味しますが、コンピュータの世界ではportraitは縦長、landscapeは横長として使用されています。
例題解説の提供:LPI-Japan
中谷 徹
- 例題4.16 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
スマートフォンのブラウザではスマートフォンの機能を活かすための拡張、例えば数字列を自動的に電話番号として検出しリンクに変換する機能があるが、下記はその機能を無効にする指定である。空欄に入るのは何か。 -
<meta name="________" content=“telephone=no” />
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
例題公開日:2018年7月17日
答えはこちら
- 正解 format-detection
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スマートフォンでは例題のように数字列を電話番号と判断して関連するアプリにリンクする拡張があります。
電話番号は iOSで有効であり、メールアドレスや住所(英語)はAndroidで有効なようです。
しかしながら、そのような動作が都合の良い場合とそうでない場合があるため、この機能を無効にして必要な箇所で意図したとおりに 動作させる方法を知っておくと良いと思います。
以下はリンクへの変換機能を無効にして、それぞれのリンク動作を指定した例です。contentプロパティに値はコンマ(,)で区切ります。<meta name="format-detection" content="telephone=no, email=no address=no" /> <a href="tel:030-0000-0000">030-0000-0000</a> <a href="mailto:info@lpi.or.jp">info@lpi.or.jp</a><br> <a href="http://maps.google.com/maps?q=東京都港区麻布台1-11-9">東京都港区麻布台1-11-9</a>
例題解説の提供:LPI-Japan
中谷 徹
- 例題4.15 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
ブラウザのブックマークやタブに表示するアイコンの設定として正しいものを2つ選びなさい。 -
- <link rel="icon" href="/favicon.png">
- <link rel="android-touch-icon" href="/favicon.png">
- <link rel="apple-touch-icon" href="/favicon.png">
- <link rel="apple-touch-icon-precomposed" href="/favicon.png">
- <link rel="shortcut icon" href="/favicon.png">
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 A、E
-
正解のA、Eは Microsoft IE5の「お気に入り」に導入されたfavicon.icoを表示する機能で、一般にファビコン(Favorite Icon)と呼ばれています。指定したアイコンは、ブラウザにより異なりますが、タブやアドレスバーに表示されるので識別しやすくなります。
HTML5の仕様に正式に登録されているのは選択肢Aのrel="icon"のみです。名残で"shortcut icon"でも動作しますが、"shortcut"に意味はありません。アイコンに使用できるファイルの種類はブラウザにより異なるので .ico、.png、.gifが無難です。
選択肢CとDは、iOSのタッチアイコンの設定です。
共有ボタン([↑]のアイコン)から「ホーム画面に追加」を選択することで、ホーム画面にアプリと同じようにサイトのアイコンを表示できます。最近ではこのアイコンもファビコンに分類されているようです。
選択肢Cのrel="apple-touch-icon"では、アイコンはiOSに加工され、角が丸く表示されますが、選択肢Dの rel="apple-touch-icon-precomposed"では、加工されずに表示されます。
Android でも動作しますが、デバイスのサイズにより挙動が異なるので、複数のサイズを用意しておく必要があります。 なお、選択肢Bの指定はありません。
例題解説の提供:LPI-Japan
中谷 徹
- 例題4.14 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
CSSスプライトの特徴として正しくない説明を選択してください。 -
- アイコンなどの複数の画像を1枚の画像に配置する
- 使用する画像パーツをCSSで画像の座標とサイズを指定して表示させる
- CSSスプライトの画像はキャッシュされることがない
- 画像の読み込みが一度で完了するため、ページ表示の高速化につながる
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 C
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アイコンなどの小さな画像は、HTTPで1ファイルごとにダウンロードされるため、数が多くなるとページの表示速度に影響を与えます。
そこで、小さな画像をまとめて1枚の画像に配置することで、まとめてダウンロードし、CSSの指定で表示する技法をCSSスプライトと呼びます。
1枚の画像に複数のアイコンが含まれるので、表示するためには工夫が必要です。
CSSのbackground-imageを使って画像を表示することになりますが、background-positionでまとめた画像のなかの位置を、widthとheightで切り出すサイズを指定します。
CSSスプライトのデメリットとしては、個別の画像を変更するたびにまとめた画像ファイルも変更が必要になる点と、CSSで表示位置とサイズを指定する手間が挙げられます。
現在では、複数の画像を与えると、自動的にまとめた画像とCSSのサンプルを作成してくれるツールもありますので有効活用すると良いでしょう。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.13 「1.4.1 マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
フルードグリッドの特徴として正しくないものを選択してください。 -
- グリッド幅、グリッドの数をウインドウ幅に合せて変更する
- メディアクエリーを使用してCSSを切り替える
- グリッド幅を相対値で指定する
- 画像の大きさをウインドウ幅に合せて変更する
- かならずしもJavaScriptを必要としない
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 D
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レスポンシブWebデザインで良く使用される、フルードグリッドに関する問題です。
ウィンドウ幅に合せて流動的にデザインを変更するリキッドレイアウトと、ウィンドウもしくはコンテンツ領域をいくつかのグリッドと呼ばれる領域に分割してレイアウトの基準とするグリッドシステムを合せたものをフルードグリッドと呼びます。
フルードグリッドでは、画像の大きさについては明示的に扱いません。ウィンドウ幅に合せて変更する技術はフルードイメージと呼ばれます。
従ってフルードグリッドの特徴として、D.は正しくありません。
その他の選択肢については、以下の通りです。
A. 通常のグリッドシステムでは、グリッド幅やグリッドの分割数は固定ですが、フルードグリッドでは、幅、数ともにウィンドウ幅に合せて変化します。
B. グリッドの数の切り替えには、CSSのメディアクエリーを使って指定します。
C. グリッドの幅をウィンドウ幅に合せて変化させるためには、グリッド幅を相対値で指定します。
E. JavaScriptを使って実現することもできますが、CSSだけでも実現可能です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.12 「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
フルードイメージ(Fluid Image)を実現するためのHTMLおよびCSSの記述として正しい組み合わせを選択してください。 -
- img { max-width:100%; }
<img src="images/sample.jpg"> - img { max-height:100%; }
<img src="images/sample.jpg"> - img { max-width:100%; max-height:100% }
<img src="images/sample.jpg"> - img { max-width:100%; }
<img src="images/sample.jpg" width="300" height="200">
- img { max-width:100%; }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 A
-
フルードイメージ(Fluid Image)は画像サイズをウインドウ幅に応じて変化させる手法です。
通常、imgタグにより表示された画像がウインドウ幅を越える幅、高さである場合、スクロールしないと全てを見ることができません。
フルードイメージでは、ウインドウ幅に合せて自動的に画像の表示幅、高さが調節されます。
フルードイメージを使用することで、レスポンシブWebデザインなどで、ウインドウ幅に合せた画像のレイアウトがおこなえます。
フルードイメージを実現するためには、
・imgタグにwidth,height属性を指定しない。
・対象となるHTML要素にCSSのmax-widthプロパティを使用して、ウインドウ幅に対するサイズを指定する。
の2点が必要になります。
width,height属性を指定すると、画面幅はウインドウ幅に応じて変化しますが、高さが変わらないため、画像の縦横比が変化してしまいます。
max-widthプロパティのかわりに、max-heightプロパティは使用できません。
実際にいくつかのWebブラウザで試してみると、ウインドウ幅に応じて高さが変化しないことが確認できます。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.11 「1.4.2 メディアクエリ」
-
レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
次のようなHTMLとCSSの組み合わせがある場合に、後述する設問に解答しなさい。 -
【HTML】 <body> <div id="wrap">sample</div> </body> 【CSS】 body, div { margin: 0; padding: 0; } #wrap { background-color: #FF0000; width: 100vmin; height: 100vmin; } @media screen and (max-width: 1024px) and (orientation:landscape) { #wrap { width: 100vmax; height: 100vmin; } } @media screen and (max-width: 480px) and (orientation:portrait) { #wrap { width: 100vmin; height: 100vmax; } }
- Webブラウザで表示した際の動作に関する記述で、間違っているものを次の選択肢から1つ選びなさい。
-
- Webブラウザの表示領域の幅が400ピクセルのとき、表示領域が縦長でも横長でも背景色は全面赤色で表示される。
- Webブラウザの表示領域が幅800ピクセル、高さ600ピクセルのとき、div要素は表示領域より幅が大きくなる。
- Webブラウザの表示領域が幅800ピクセル、高さ1,200ピクセルのとき、下部に400ピクセルの余白ができる。
- Webブラウザの表示領域が幅1,200ピクセル、高さ1,400ピクセルのとき、下部に200ピクセルの余白ができる。
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 B
-
例題で使用している単位、vminは表示領域の幅か高さのいずれか小さい方に対するパーセンテージを表し、vmaxは大きい方に対するパーセンテージを表します。
1つめの#wrapセレクタは幅か高さの小さい方のサイズで正方形を作成します。
2つめの#wrapセレクタは幅が1,024ピクセル以下で横長の場合に全面を覆う長方形を作成します。
3つめの#wrapセレクタは幅が480ピクセル以下で縦長の場合に全面を覆う長方形を作成します。
選択肢Aの場合、表示領域が横長のときは2つめのセレクタが、縦長のときは3つめのセレクタが適用されるので、#wrapの背景色である赤が全面に表示されます。
選択肢Cの場合、表示領域の幅は2つめのセレクタの範囲ですが、縦横比が縦長なので2つめのセレクタは適用されません。結局デフォルトの1つめのセレクタが適用されるので下部に余白ができることになります。
選択肢Dもデフォルトの1つめのセレクタが適用されます。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 林拓 也 氏
- 例題4.9 「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
HTML外部のJavaScriptファイルを読み込む際に、非同期で読み込みをおこないWebページのレンダリングをブロックさせない属性を選択してください。 -
- non-block
- defer
- async
- sync
- lazy
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 C
-
通常、<script>タグが読み込まれると、Webブラウザはページの描画を一時停止してJavaScriptの実行を先に行ないます。
その分ページの描画が遅れるため、<script>タグをhtmlの</body>タグ直前に置いて、ページ描画を先に行なうなどの工夫がされてきました。
HTML5では、<script>タグにasync属性(C.)を追加することで、外部ファイルの読み込みと、ページ描画を非同期に行なうことができます。
その他の選択肢については以下の通りです。
A,D,Eはそのような属性はありません。
Bのdeferは、これまでwindow.onloadイベントや、jQueryのreadyメソッドを使用していたように、UIの更新完了時に実行されるよう指示をする属性です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.8「1.4.2 メディアクエリ」
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レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
メディアクエリで使用出来る解像度の単位として誤っているものを2つ選択してください。 -
- dpo
- dpi
- dpm
- dpcm
- dppx
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 A,C
-
スマートフォンや高解像度モニタの普及で、同じピクセル数で表示すると見た目の大きさが大きく異なることがあります。
そのような不具合を少なくするために、メディアクエリで画面の解像度を指定してスタイルを変更することができます。
画面解像度の指定は、1インチあたりのドット数であるdpi(B.)、1センチメートルあたりのドット数であるdpcm(D.)、およびピクセル数あたりのドット数を表すdppx(E.)を使用することができます。
ピクセルとドットの関係がわかりづらいですが、iPhoneのRetinaディスプレイなど高解像度な画面では、論理的な1ピクセルをより細かいドットの組み合わせで表示することがあります。
たとえば、2dppxであれば、1ピクセルを2×2の4ドットで表示することになります。
その他の選択肢は単位として使用できません。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.7「1.4.1マルチデバイス対応」
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レベル1の出題範囲「1.4.1マルチデバイス対応」からの出題です。
デバイスの画面幅に合せて表示領域を指定する場合に設定するviewportのcontent属性を選択してください。 -
- content="device-width"
- content="width=device-portrait"
- content="width=device-horizontal"
- content="width"
- content="width=device-width"
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 E
- 表示領域のサイズや拡大縮小を設定する、viewportに関する問題です。
スマートフォン上のブラウザで表示する際には、基本的にPC上で横幅980pxのブラウザで表示したのと同じような見た目になるように扱われます。
しかし、この設定では縮小表示になってしまい、文章が読みにくくなることがあります。
<meta name="viewport" content="width=device-width"> (E.)
と記述することで、スマートフォンのデバイスの横幅で描画が行なわれるようになります。
他の選択肢は間違いです。
正しい記述はcontent=""の中にwidth=device-widthが入りますので注意が必要です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.6「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
ターゲットに高解像度なスマートフォンを含むWebサイトを作成する場合に、使用する画像について気をつけるべき点は何か。誤っているものを一つ選びなさい。 -
- 2倍程度のサイズの高解像度画像を用意し、imgタグのwidth,heightの値を元の画像サイズに設定する
- 背景画像の場合はdevicePixelRatioの値によってbackground-imageを切り替える
- 低解像度のスマートフォン向けには負荷を減らすため低解像度の画像を使用する
- 写真などの複雑な画像で無ければSVGやCSS3による画像を使用する
- ファイル名に、'@2x'を追加した(例:img@2x.png)高解像度画像を用意すればデバイスにあわせて自動的に選択される
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 正解 E
- 高解像度なディスプレイを持つスマートフォンではPCや低解像度スマートフォン向けに用意した画像がぼやけたような感じになってしまうことがあります。
高解像度デバイスでは低解像度デバイスの1ピクセルあたり、1.5から2ピクセル以上で表示します。
このとき画像の拡大処理が行なわれますが、結果としてぼやけたようになってしまうことがあります。 - 選択肢のうち、対策として間違っているのは、E.のファイル名に'@2x'をつける、というものです。
これはiPhoneなどiOS向けのネイティブアプリを作成する場合の手法で、Webページでは効果がありません。 - その他の選択肢については以下の通りです。
A.通常より高解像度なサイズの画像を作成しておき、imgタグやスタイルでwidth,heightに元のサイズを指定することで鮮明に表示されます。
B.background-imageであれば、メディアクエリでmin-device-pixel-ratioを使用し、devicePixelRatioが1なら低解像度、1.5以上なら高解像度の画像を使用するように、スタイルを二つ定義します。
C.低解像度なスマートフォンで高解像度の画像を表示すると負荷が高くなります。B.のような工夫をしたり、JavaScriptやPHPなどを使ってimgタグのsrcを切り替えます。
D.ベクトル形式であるSVGやCSS3による画像は解像度に関係なく鮮明に表示されます。画像の内容によってはSVG,CSS3を選択すると良いでしょう。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル2認定者 高井 歩 氏
- 例題4.5「1.4.2 メディアクエリ」
- レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
メディアクエリを利用して、表示領域の幅に応じて3段階に背景色を切り替える仕組みを作成する。仕様は幅768ピクセル未満は赤、幅768ピクセル縲鰀1024ピクセルは緑、それより大きい場合は青とする。
以下のCSSで、1、2それぞれに入れる指定で適切なものを選択しなさい。 -
body { background-color: red; } @media screen and ( 1 ){ body { background-color: green; } } @media screen and ( 2 ){ body { background-color: blue; } }
-
- 1:min-width:768px、2:max-width:1024px
- 1:max-width:768px、2:min-width:1024px
- 1:min-width:768px、2:min-width:1025px
- 1:max-width:1024px、2:max-width:767px
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 答え C
- レスポンシブWebデザインでデバイスの表示領域に応じてCSSを切り替える場合、モバイル環境(小さい画面)をデフォルトとして設定し、大きな画面用の設定を追加していく形と、デスクトップ環境(大きい画面)をデフォルトとして設定し、小さな画面用の設定を追加していく形があります。
前者をモバイルファースト、後者をデスクトップファーストと呼びます。
問題のCSSではデフォルトのスタイルが赤になっているので、モバイルファーストの考え方で指定を行うことになります。
選択肢Cは、最小範囲が赤で、最低幅768ピクセルの場合が緑、最低幅1025ピクセルの場合が青という指定で、与えられた仕様に適ったものとなります。
選択肢Dはデスクトップファーストの指定になります。3段階に色が変化しますが、サイズと色の組み合わせが仕様と異なるので不適切です。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 林 拓也 氏
- 例題4.4「1.4.2 メディアクエリ」
- レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの出題です。
メディアクエリの記述として、間違っているものを1つ選びなさい。 -
- @media screen and (color) { ... }
- @media screen or (color) { ... }
- @media screen and (color), projection and (color) { ... }
- @media not screen and (color) { ... }
- @media only screen and (color) { ... }
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 答え B
- メディアクエリの構文において「or」というキーワードは使用できません。論理式におけるORは、カンマ(,)であらわします。「not」キーワードをメディアクエリの先頭に記述すると、条件(真と偽)が逆になります。「only」キーワードは、メディアクエリに未対応の古いブラウザに書式を無視させるためのもので、メディアクエリに対応したブラウザでは「only」キーワードがないものとして処理されます。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 大藤 幹 氏
- 例題4.3 「1.4.1 マルチデバイス対応」
- レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの出題です。
スマートフォンでホーム画面にWebページへのリンクを作成する場合に、アイコンとして使用される画像を指定するrel属性を二つ選びなさい。 -
- apple-touch-icon
- touch-icon
- apple-touch-icon-precomposed
- touch-icon-precomposed
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 答え A、C
- iOS端末、Android端末に関わらず、
<link rel=”apple-touch-icon” href=”アイコンファイル名” />
<link rel=”apple-touch-icon-precomposed” href=”アイコンファイル名” />
apple-touch-iconを指定すると元画像に対して、角丸処理などが自動的に行なわれることがあります。デザイン上、自動処理を行なわれたく無い場合には、apple-touch-icon-precomposedを指定します。
OSの種類やバージョンによって表示が異なることがあるので、表示確認は欠かせません。
例題解説の提供:株式会社クリーク・アンド・リバー社
HTML5レベル1認定者 高井 歩 氏
- 例題4.2「1.4.2 メディアクエリ」
-
レベル1の出題範囲「1.4.2 メディアクエリ」からの例題を解説します。
CSS3におけるMedia Queries(メディアクエリ)に関して以下のような記述がある場合、中に記述しているbody要素に関するスタイルシートが適用される条件として正しいものを1つ選びなさい。 -
@media screen and (max-width :640px) { body { background-color: blue; margin: 30px; } }
-
- 端末における画面解像度の幅が、640px以上の時に適用される。
- 端末における画面解像度の幅が、640px以下の時に適用される。
- ビューポート(ブラウザの表示領域)の幅が、640px以上の時に適用される。
- ビューポート(ブラウザの表示領域)の幅が、640px以下の時に適用される。
- 環境に関わらず、いかなる条件下でも適用されない。
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 答え D
- Media Queriesは、スタイルシートの適用条件にスクリーンサイズや端末の向きなどを指定できるCSS3の機能です。
問題にある記述ではmedia typeにscreen、media feature(媒体特性)にmax-widthとあるので、ビューポート(ブラウザの表示領域)の幅・最大640pxまでを適用の条件としています。
よって答えはDです。
Cの640px以上である事を条件に指定したい場合、media featureはmin-widthとなります。
A,Bにある、端末の画面解像度を条件とする場合は、media feature(媒体特性)にmin-device-width,max-device-widthと指定する必要があるので、ビューポートのサイズとの混同に注意してください。
例題解説の提供:メディアスケッチ株式会社
代表取締役 兼 株式会社コーデセブン 取締役CTO 伊本 貴士 氏
ITコンサルタント業を中心に、Webサービスの開発や、オープンソースシステムの構築・保守なども行っている。
- 例題4.1「1.4.1 マルチデバイス対応」
-
レベル1の出題範囲「1.4.1 マルチデバイス対応」からの例題を解説します。
Luke Wroblewski氏が提唱した「Mobile First(モバイルファースト)」の説明として正しいものを選びなさい。 -
- HTML5をモバイルデバイスで高速に動作させるために考えられたアーキテクチャである。
- モバイルデバイスの種類や画面サイズに合わせて、それぞれ専用のWebコンテンツを作るという考え方である。
- モバイルデバイスでの表示を考えて、サイズなどをピクセル数ではなく%などの可変サイズで指定をするレイアウト手法の事である。
- クライアントのデバイスがPCなのかモバイルデバイスか判別が付かない場合に、モバイルデバイス用のページを表示させるという考え方である。
- マルチデバイス対応サイトにおいて、制約が多いモバイルサイトでの利用を優先的に設計・制作という考え方である。
※この例題は実際のHTML5プロフェッショナル認定試験とは異なります。
答えはこちら
- 答えE
- 「Mobile First(モバイルファースト)」は、マルチデバイス対応サイトにおいてモバイルデバイスの設計を優先的に考える考え方の事です。 よって、答えはEです。 モバイルデバイスの普及が背景にありますが、制約の多いモバイルデバイスで確認をしておくと、同じソースでPCとモバイルデバイスの両方に対応しやすいという利点もあります。 Aは間違いです。動作速度とモバイルファーストは関係ありません。 Bは間違いです。モバイルデバイスの種類や画面サイズ毎にWebコンテンツを作ると、作成の手間が大幅に増え、メンテナンスも大変なので通常の場合、あまり適切な手法とは言えません。 Cはリキッドレイアウトに関する説明です。よって、間違いです。 Dは間違いです。このような考え方はありませんし、一般的にモバイルデバイス以外のクライアントからのアクセスには、通常のPC用ページが表示されます。
例題解説の提供:メディアスケッチ株式会社
代表取締役 兼 株式会社コーデセブン 取締役CTO 伊本 貴士 氏
ITコンサルタント業を中心に、Webサービスの開発や、オープンソースシステムの構築・保守なども行っている。