HTML5はWebのフロントエンドの大きな進歩として話題になり、今では当たり前のように使われています。Webブラウザーで有名なWebサイトを訪れば、それはHTML5ベースで作られいることでしょう。W3CではすでにHTML5.1が勧告となり、かつての熱狂は冷めたかのように見えます。
しかし、HTML5をはじめとしたWeb技術は今なお着々と進化しています。これまでのホームページ作成の文脈でWeb技術を見ていては本質を見失いがちです。これまでのディスプレイに表示するだけの仮想的な世界から、外部デバイスとの連携といったリアルな世界にまでWeb技術の応用範囲が広がりつつあります。また、Webでは当たり前にように使われているJavaScriptは、すでにWebブラウザーのみならずサーバーサイドでも使われるようになりました。
本セッションでは、HTML5 をはじめとしたWeb技術の最新情報の紹介に加え、Web技術の習得が多くの分野で応用できることをデモを交えてご紹介します。

【講演者プロフィール】1993年 日本電信電話(株)（NTT）入社。伝送系エンジニアとして通信系インフラの保守運用を経て、通信系SIとして企業通信系システム設計に従事。1999年 NTTぷららに出向、インターネット接続サービスおよびサーバーのシステム運用、サービス企画に従事し、IPTVサービスの立ち上げに携わる。2004年独立後、(有)futomiを設立し、ウェブ・システム開発の傍ら、ウェブコンサルティングも手がける。HTML5の気運が高まる以前からHTML5の探求を始め、HTML5の普及啓蒙に関わり、HTML5関連書籍や雑誌記事執筆も行う。2011年 (株)ニューフォリア取締役(最高技術責任者)に就任し、HTML5を使ったコンテンツ作りの指揮を執る。

CSSというものは、どう書けば良いのでしょうか。というより、なぜ「どう書けば良いのか」と考える必要があるのでしょうか。CSSの文法は単純です。誰でもすぐに書ける代わりに、何も考えずに書いていくと様々な問題に突き当たります。
どのように考え、どうコードを書けば良いのかというノウハウをまとめた考えは、CSS設計方法論（CSS methodology）と呼ばれています。このセッションでは、著名なCSS設計方法論として、OOCSS、BEM、SMACSS、Enduring CSSの4つを紹介します。これらの中には、CSSを書く上で直面するであろう問題を回避するヒントがあります。
CSS設計方法論は、HTMLとCSSを書く人は知っておくべき知識でしょう。しかし、HTMLとCSSを自分で書かない人にとっても、その概要を知っておくことは重要です。HTMLとCSSというものは、デザインやコンテンツの設計と切り離して考える事ができないものだからです。

【講演者プロフィール】Web制作会社、フリーランスを経て、株式会社ピクセルグリッドに入社。数多くのWebサイト、WebアプリケーションのHTML、CSS、JavaScript実装に携わってきた。受託案件を中心にフロント周りの実装、設計、テクニカルディレクションを行う。スケーラビリティを考慮したHTMLテンプレート設計・実装、JavaScriptを使った込み入ったUIの設計・実装が主な業務。著書に[改訂版 Webデザイナーのための jQuery入門]。

2016年1月のInternet Explorer（IE）旧バージョンサポート終了に伴い、便利なCSSの各種機能が安心して使えるようになりました。
ここでは、その中でもコンテンツ作成に役立つcalc()、Viewport Units、Flexboxをデモを通じて紹介します。PCをお持ちいただければ、できる限りその場で確認できるようにする予定です。記事などを読んだだけではいまいち不安という方、ぜひご参加ください。

【講演者プロフィール】数年間の開発経験の後、開発現場の生産性向上を目的として、継続的インテグレーションツールの社内普及活動を行うと共に、社内のWebアプリケーション構築アドバイザーとして活動。
2010年よりHTML5関連の業務に従事し、現在は2012年に発足したHTML5推進室にて、技術支援や技術者育成に力を注いでいる。

HTML5やその関連テクノリジーを基盤とした Web アプリケーション/Web サービスは、ビジネスにもユーザーの日常生活にも欠かせないものになっています。その結果として、こうした Web アプリケーション/Web サービスに対する脅威は社会的にも無視できなくなっています。
本セッションでは Web アプリケーション/Web サービスの開発者・運営者がこうした脅威にどう対抗し、対処していくのかについての大枠を、分かりやすく示したいと思います。

【講演者プロフィール】企業内IT管理者からエンジニアに転身、プログラマ、Microsoft テクニカル サポート エンジニアなどを経て独立。
現在は個人・小規模企業者向けに IT とセキュリティに関するトレーニングとコンサルティングを主に行っています。
コニュニティでは「ブラウザー勉強会」「ネットワークパケットを読む会(仮)」などを主催。
Microsoft MVP (2011年～)、情報セキュリティアドミニストレータ。

HTML5 ではフォーム関連の要素に多くの新しい機能が追加されました。これらを利用することで、使い勝手の良い入力フォームを作成することができます。
今回は、HTML5 で追加された新機能やその活用方法について、デモを交えながらご紹介いたします。

【講演者プロフィール】2000年から株式会社フォークにて、システム開発を中心に、Webサイト構築に関わる業務全般に従事。携わったサイトは数百を超える。
現在は、活動の領域をWeb以外にも広げ、テクノロジーを起点とした様々な活動を推進している。

CSSを記述していく場合、現在ではSCSSなどのCSSメタ言語を利用して記述することが一般的になっています。
SCSSを利用することで、デザインの再利用やSCSSファイル自体を分けて記述し、最終的に結合するなど、柔軟なCSS記述が行えます。
SCSSの多数ある機能の中でも定義されている関数などを組み合わせて、任意のCSSを作り出すことができる関数機能は利用次第で、分かりやすい柔軟なSCSSファイルを作り出すことが可能です。
今回は、SCSSの知識がある程度ある方を対象（ネスト、変数、演算子を知っている程度）にSCSSにおける関数機能の利用についてお話しいたします。

【講演者プロフィール】株式会社コムセントにてCTOとしてWebサイト作成、システム開発及びプログラム開発に従事。JSを併用しつつ、ECサイトのカスタマイズ、フルスクラッチによるWebシステム開発、スマートフォンサイト作成を主に手がける。
著書に『Dreamweaverレッスンブック CC2015対応版』など。

日本マイクロソフト株式会社
デベロッパーエバンジェリズム統括本部
テクニカルエバンジェリスト　戸倉　彩　氏

昨年、月間アクティブユーザー100万突破した「Visual Studio Code」。Web開発からさまざまな使いこなしができるマイクロソフトの多機能で軽量なコードエディタです。
今回は実際のデモを交えながらWindows、MacOS、LinuxとOS開発環境にとらわれない開発手法からVisual Studio Codeのオープンな世界をご紹介いたします。

【講演者プロフィール】2011年11月に日本マイクロソフトに入社。主にOSSを活用されている開発者や技術者の方々に、Visual StudioやMicrosoft Azureなどの開発環境や最新のマイクロソフトテクノロジーについて技術書籍執筆やセッション登壇、Twitter(@ayatokura)を通じて情報発信を行っています。